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JIA建築セミナー/西村浩さん&山崎亮さん 

明日の情熱大陸の放送が山崎亮さんということもあり、
昨年末の2010年12月7日にJIA館1階建築家クラブに行われたセミナーに参加した時の感想を書いてみたのでUP。
セミナーは「21世紀のまちづくりと建築の役割」と題されていた。

少子化や不況で行き詰まり感のある建築業界にあって、
地域住民のいきいきとした活動を誘発するまちづくりや、
市民参加型の建築デザインを生み出しているお二方。
これからの時代に求められる仕事として、
市民を巻き込み活性化させる仕掛け人ともいえる人たちの話はかなりおもしろかった。

2005年に岩見沢駅舎のコンペにて最優秀賞をとられた西村浩氏(ワークビジョンズ)、
日経アーキテクチャ第928号でも特集されていたマルヤガーデンズ(丸屋デパート改修)の
プロジェクトマネジメントをされた山崎亮氏(studio-L)のレクチャーを順番に聞いた。
二人の仕事の始め方やスタンスは少々異なるものの、共通点も多く興味深い話もあった。


「市民参加型の建築デザイン」

西村氏の最近の作品である岩見沢駅舎のプロジェクトでは、
市民参加の方法として様々な仕掛けがされていて、
1500円の出資金で「個人名が外壁に使用するレンガに掘り込まれる」といったイベントや、
建設に伴う仮設庁舎を取り壊すときに、「さよなら仮設庁舎」など、
駅建設を通じて市民と協働で様々なイベントを連続的に実施し大成功を収めた。
しかし、イベント自体の成功がどうかという問題ではなく、
それによって生まれた「人と人の繋がり」に大きな意義があり、
駅自体に対する市民の思いはもちろんだが、街全体に対する市民の想いを共有し設計できたことは、
これからの市民たち自身によるまちづくりに繋がるのだと語った。

一方、山崎亮氏からは、いわゆる箱物のハード設計の話は少なかったが、
「こんな時代に建築ができること」という若干ネガティブなお題を自らに課して、
これは、あくまで個人的な悩みであるとしてこのレクチャーは始まった。

マルヤガーデンズの再生を例に、イベントスペースなどのハードの設計だけ行っても、
実際にそこでイベントなどを実施するソフト面での運営まで考えていないと、スペースは生きないし、
さらに施主側(民間、行政問わず)がお金を投じて行うようなイベントも、一回性のようなもので、
本当に継続的に使用されるには、ボランティアなどのサポートスタッフの意識改革が必要だと語った。

ハードだけでなくソフト面の重要性を説き、さらにはソフト面を支えるスタッフであったり、
マネジメントしていく人材の発掘と育成が必要なのである。

2者のレクチャーを聞いて共通に感じたのは、
「市民との協働によって、自分と市民、市民と市民といった、新たな人の繋がりを生み出すこと。」
「市民を巻き込み、さらにはクライアントや行政まで巻き込む。」
「イベントという一回性のものでなく、継続的なソフトの作り方、その重要性」
ということ。


新しい「建築家」のスタンス

これらのようなプロジェクトにおける設計者としてのスタンスは、
職能としてはもはや旧来のいわゆる「建築家」とは違ってきているのかもしれない。
建築家の役割が明らかに変わってきている状況が起こっている。
レクチャーにあったような仕事の進め方は、まるで特殊なものであるように最初は感じていましたが、
人口減少が確実と言われているわが国日本において、人口減少の危機を迎えた、施主や市民の意識も高くなり、
3つのプロジェクトのようなケースは今後ますます増えていく方向にあり、
これからの新しい「建築家」モデルとして、これらが重要な例であることは間違いないと感じた。

施主側の担当者とだけ協議や議論を重ね、
発注者が組み立てたプログラムに沿ってハードウェアとしての建築設計を行えば済むという時代では
なくなってきていると強く再認識した。


コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる / 山崎亮

レクチャー後には、お二方との懇親会、懇親会2次会と
最後まで参加させていただき、いろんなお話が聞けました。
上記の本に書かれている内容に関係した、もう少し深い裏話なんかも聞けて楽しすぎました。

ちなみに、西村さんとは初めてお会いしたが、
山崎さんとお話したのは2回目。
「予定を確保から死守に変更した男」としてギリギリ覚えてもらっていたのでうれしかったw

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